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犬と狼の違いから考える、現代の犬の食生活

執筆者の写真: SALTY DOGブログSALTY DOGブログ

狼と犬の違いから考える

現代の犬に適した食事とは



犬は狼を祖先としながら

進化の過程で大きな変化を遂げ

現代では人間と共存する家庭の一員として

多様な食事に適応しています。

その結果

狼と犬の消化酵素や消化器官には

明確な違いが生じ、現代の犬が

ドッグフードを消化できる理由にも

つながっています。


本記事では

狼と犬の消化の仕組みを比較しながら

現代の犬に適した食事について考察します。



1. 消化酵素の違い 

– 肉食特化型の狼と雑食対応の犬-

現代ではBARF(バーフ)が注目を集めていますが

本当にバーフを追い求めて良いものか


【狼の消化酵素】

狼は主に肉食性であり

獲物の肉や脂肪を効率的に

消化することに特化しています。


以下の酵素がその特性を支えています。



・ペプシン・トリプシン

タンパク質を分解する酵素で

肉類の消化をサポートします。


・リパーゼ

脂肪を分解してエネルギー源とする酵素です。


・アミラーゼ

炭水化物を分解する酵素の活性はほとんどなく

これは狼が炭水化物をほぼ摂取しないためです。



【犬の消化酵素】

犬は進化の過程で雑食性に適応し

炭水化物を含む食事にも

対応できるようになりました。


・アミラーゼ

唾液には含まれませんが

膵臓や腸で分泌されるアミラーゼの活性は

狼より高く、炭水化物の消化能力が

発達しています。


・進化的な背景

人間と共存する中で

穀物やデンプンなどの炭水化物を摂取する

食生活に適応した結果

犬はアミラーゼ遺伝子のコピー数が

狼より増加しました。


この違いから

犬は炭水化物の消化能力を進化的に獲得し

狼とは異なる食性を持つようになったのです。


2. 消化器官の違い 


〜 食性に基づく構造の変化〜



狼と犬の消化器官の構造は

基本的に似ていますが

食性に応じた適応が見られます。


狼の消化器官

狼の消化器官は、肉食に特化した

効率的な構造を持っています。


・胃

 非常に酸性(pH1~2)で

硬い肉や骨を素早く

消化する能力があります。

また、細菌の抑制にも役立っています。



・腸

腸の長さは体長の約4~6倍程度と短く

タンパク質や脂肪の消化吸収に適しています。


・歯

獲物の肉を引き裂き骨を砕くための

鋭い犬歯と大型の臼歯を備えています。


犬の消化器官


犬の消化器官は、狼と比較して

多様な食事を消化できるように適応しています。



・胃

酸性度は狼よりやや弱い(pH2~3)ですが

植物由来の食物も消化しやすくなっています。


・腸

腸の長さは体長の約6~8倍ほどと

狼より長く、炭水化物や植物性栄養素を

吸収する能力が高まっています。


・歯

肉を引き裂く能力は狼より劣るものの

雑食に対応した歯列を持っています。

これにより、穀物や柔らかい食材も

問題なく摂取できます。



3. 現代の犬がドッグフードを分解できる理由

犬がドッグフード(炭水化物や穀物を含む加工食品)を消化できるのは、以下の要因によります。

(1) 炭水化物分解能力

犬は膵臓や腸でアミラーゼを分泌し

炭水化物を糖類に分解します。

狼よりも多いアミラーゼ遺伝子のコピー数が

炭水化物消化能力の向上を支えています。



(2) 腸の長さ

犬の長い腸は、炭水化物や植物由来の

栄養素を効率よく吸収するのに役立っています。

ドッグフードに含まれる植物性成分も

腸内で時間をかけて消化・吸収が可能です。


(3) 人間との共存による適応

人間と生活する中で、穀物や炭水化物を含む食材を

長い間摂取してきた犬は、その食生活に適応して

消化酵素や消化器官を進化させました。


(4) 加工食品の特性

ドッグフードは加熱加工されているため

デンプンが糊化(柔らかくなり分解しやすくなる)

しています。

これにより、犬の消化酵素による

分解が容易になります。

逆を言うと、こうしないと消化に

負担が掛かってしまうのが現状かと思います。




狼と犬の消化器官や消化酵素の違いは

進化の過程での食性の変化に基づいています。

狼は肉食に特化した生物学的な適応を持つ一方で

犬は人と暮らす中で雑食性に適応し

炭水化物を含む食事を

消化する能力を獲得しました。


そのため


犬の食事は以下のポイントを

考慮する必要があります。


1.高品質なタンパク質

筋肉や免疫を支える重要な要素

これを無くして健康は支えられないですね。

なるべく加工の少ない状態であげられるのがベスト


2.適量の炭水化物

エネルギー源として活用しつつ過剰摂取は避ける事

消化出来るとはいえ、どこを調べても得意であるとは

書いてないので、得意である肉食を選択するのが

自然の流れだと僕は思います。


3.良質な脂肪

健康的な皮膚や毛並みを維持に必要不可欠

ただ、『良質に限る』と言うのが結論

油の酸化は皆さんが思っている以上に早く

ドッグフードに使われる油は

酸化防止剤が入っているとは言え

酸化した物に酸化防止を使っていたら…

どうでしょう?

この酸化防止剤は、より良い健康にを支えるのに

意味があるのか…疑問が残ります。

生成された油は、その時点で酸化が始まると

考えておくといいでしょう💡



4.バランスの取れた栄養素

BARFの食事が向かない子に関しては

加工食品に含まれるビタミンやミネラルも必要です。


全てを『良い』or『悪い』で判断するのは

身を滅ぼし兼ねないので、必要に応じて

見方を変えていくのが良いでしょうね😌


結論


〜現代の犬に適した食事とは?〜


加工や保存の技術が高くなった事による恩恵を

食事に生かすのであれば


パピーからアダルトまでは

BARF(バーフ)の食事で

身体づくりを行い

シニアらしい症状(内臓の数値が高くなるなど)が

出始めたら食事を熱処理された

レトルトの食べ物に移行するなどの工夫で

どの年代でも美味しく胃や腸に負担の少ない

ご飯を食べる事が出来るでしょう✨


大切なのは

パピーからアダルト期に出来るだけ

しっかりとした土台(骨格と筋肉)を形成して

シニア期に入った後の貯金を

多く残してあげる事だと僕は考えています。


それともう一つ大切な事が…


筋トレです!!

歳をとったなぁ〜と思う大体のシーンは

今までの動きができなくなった時です。


間違いなくコレです。


じゃあ、シニアになったから

健康の為にトレーニングをスタート!では

正直言って大変な道のりです。

大変な理由は人には無い犬特有の問題があります。


それは、トレーニングを効果的に行うにも

『トレーニングが必要』だからです


よく『洋服を買いに行く、洋服が無い』

と言うように

トレーニングを効果的に始める

スタートラインに立つのにも

時間が掛かります。


その時間ですら、シニアの子には

惜しい時間です。

若い頃のテンションで

愛犬と付き合っていると

シニアの歳を重ねるスピード感に

腰を抜かします。


マジです。



アニコムも大切ですが

歩き続けられる身体作りは

パピーの頭が柔軟な時期から始まっていると

思ってくださいね!🙌


以上!


犬にマジな

エッセンシャル ドッグライフ プロデューサー

塩田でした!!









 
 
 

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